出羽
ここは、日ノ本の東にある国。
そこには、とある宰相が居た。そして、今日不思議な出会いをするのだった。
-その者、落とされる-
某日。
城の庭を見つめる。今日は日和が良く、なんとも平和的だ…。
何処か遠くからウチの兵士たちの声が聞こえる。
きっと道場で稽古でもしているのだろう。…あとで様子でも見に行こうかな。
私… は心中ぼやきながら庭を見つめる。
今日は珍しくお頭が執務をこなしてくれている為、私は暇ができた。
…いや、仕事は腐るほどあるんだが。
鵠がたまには休め、と言ってきたものだから…遠慮なく休ませて頂いている。
仕事をしないっていうのは…こんなにも、こう、落ち着かないものだったかな…。
…こりゃ、相当重症かな。
今は秋。
紅葉が綺麗で、時の流れの速さというものを身に感じていると
「ひゃあああああああああっ???!」
「?!」
突如、女子の叫び声が。しかも、なんかやけに大きな物音がしたような…。
と、とにかく声の方へ行ってみるしかないだろう、これは…。
かくして、私は物音のした方へと駆けていった。
(なんだか妙な胸騒ぎがするのは、気のせいか…?)
*
どうも皆さん、おはこんばんは!ぐっどあふたーぬーん!(って美味しそうじゃないですか?)
あたしは今日も元気に…落ちてます★
「ひああああああああっ?!」
これで何度目の体験かなあっ?!あたしってば、お空とご縁があるう★
なんって言ってる場合じゃぬぇえええええええ!!!!
「ちょ、いくら何度も落ちてるからと言っても痛いわけじゃ、ぬぁいんだゆぉおおおお!!!」
見下ろす先には、町!町!町!
あたしの丁度下には、なにやら立派な建物があるじゃないですかあ!
ちょ、しかもこれ、このままだと屋根に突撃するううううううう!
いつかのように宙を一生懸命泳いで、
うん、
ま、そんな余裕なかったんだけどねえ!!!!
ちゅどーん★
とでもいうかのように、
あたしは彗星の如く着地した。
「いっ……ッッたああああああ!!!」
ぐあああああ、いってええええ!痛い!いや、そんな痛くないけど!
絶対骨いったよこれ、とも思うけどあたしの体はそんな柔ではないので
ちょっとヒリヒリするぐらいだったYO
ふ、さすがあたし…!伊達に前世で、一番槍やってないね…!!
あれ、使い方あってるっけ?
はい、どうも琉です。みんなのアイドル琉、ちょ!そこ引かない!別に冗談だかんね!
みんなのアイドルというか、癒しといったらゆっきーしかいないでしょ!でも(以下省略
うん、ま、とりあえず。
ここって何処でしょうね!
あたしはいつものごとく、例のマジカル☆ハタッキを性懲りもなく使いました☆テヘペロ
いや、
だって暇だったもん!
ゆっきーはお仕事だし、オカンは付き添いで居なかったしね!
そんで、使ったら…こんなことになりました。ええ、はい。
後悔も反省もしていない!残っているのは達成感だけだずぇ!
まあ、ぼやいていても仕様がない!
そう思い立ちあがり、お尻をさすりながら辺りを見まわしてみると…
(…お城、かな?ふおお、結構立派じゃないか…!)
どうやらここはどっかのお城みたい。
さっき、あたしが降ってきたときのクッションとなった木を見てみると…
なんかメッチャ立派そうな木なんですけどおおおおおおおおおお!
ちょ、やwばwいwwww
あれ絶対高いよ、すごい上品オーラ醸し出してる松の木だよw
しかも、なんか折れてるZE★
「あはー…これって…、やばかったりする?」
蘇る様々な記憶。
あー、なんか怒ってるオカンの顔が浮かんできたわw
と、あたしが色々考えてると
「…どちら様ですか」
っは!
イケメンの予感!
あたしが恐ろしいまでの勢いで、グリンッ!と振りかえると
そ こ に は (やはり) イ ケ メ ン が 居 た
うわああああ、こりゃまた
美味しそうな美青年だwww
まさっちとか、ゆっきーとかとはまた違う感じだなー。
ふわふわの黒茶の髪の毛に、少し高い身長。青系の袴が似合いますなあ…。
し か も!
こりゃあ…相当いい体してやすぜえ…(誰
布越しでも分かります!見た感じ…無駄な筋肉はつけないソフトマッチョさんですね!
なんだろう、なんていうんだろうね、こういう人…
なんてーの、こう、…表現できん!うらむぞ、あたしの脳みそ!
「あの…大丈夫ですか。」
あたしが悶々してると、そのお顔が急接近!思わず「きゃ☆」とかなりそうだったじゃんw
そんで、あたしの前で「…?」みたいな顔で、手をひらひら振って見せてる。
ちょ、やばいぞ!
なんか、キュンってきちゃったじゃまいかああああああああ
急いで取り繕って、イケメンくんに答える。
「だっいじょーぶ!
元気と丈夫だけが取り柄なんで!」
「しかし、落ちてきたのでは…」
ざっつらーい!そうなんだよ!結構高いところから落ちてきたんだよね!
懐かしきトリップしたてwwww
そんで、高いところから落ちたのにあたしは平気という。
きっと武田で育てられたからかなっ…!
あれ、それとも頭大丈夫ですか?っていう意味だったのかな。そうだったら傷ついちゃうぜ。
「あ、」
「ふえ?」
いきなりイケメンくんが声をあげる。
あ、もしかしてあたし顔になんか出てた?いや、そりゃ色々考えてたけどNE★
なんかイケメンくんの顔つきが変わった。
っは!
もしかして、松の木折ったのに気がついたとか…?!
「…怪我をされております。」
「ふへ?」
あたしが凄い焦ってたら、なんか予想外の言葉が。
イケメンくんの視線の先…右肩を見てみるとかすり傷。
本当、こっちきてから毎日でもつけてるような…なんともない傷。
え?これ怪我?
先生、これは怪我のうちに入りますか?!
っと、あえ、イケメンくん何真面目な顔になってんぬおおお。
神妙な顔つきというか、呆れも入ってるような(あれ?なんかデジャヴ★)
っは…!
これは、オカンからのあの態度ではないのかァッ?!
「…城へ来てください。治療を。」
「うえええっ?!いや、悪いよ!こんなの、かすり傷だずぇ?!」
「化膿したら困ります故。案内致します。」
「え、でも…」
「貴方が何者かもお聞きしたい故。」
あ、はい、イケメンくんの顔つきがマジで変わりました。
この城のお偉いさんなのかな?ま、誰でも空から降ってきた人を疑わないわけないよNE★
あたしもコッチのこと知りたいし。
てか、
このイケメンくんの顔とか顔とか雰囲気とか体とか
断れるわけありませんYO!
それになんか…この感じ…懐かしい気がするんだよねー。
…それにしても、イイ顔とイイ体をしておるなあ!
ハアハア!
あとで、じいいいいいいっくり観察しよーっと。
「あ、じゃあ、お願いしまっす」
かくして、あたしはイケメンくんに案内されて城へ入るのであった。
(…あ!もしかして…このイケメンくんは、こじゅさん…!オトン属性かァっ?!)
→
やーってしもうた、こ ら ぼ !
だって描きたかったんだもんよ、漲っちゃうんだもん・・・
本編つまっちゃうんだYO!!←
というわけで(どういうわけで)
「舞い上がれ 蒼桜」のryuiさまのお家の「繋がる記憶」と(勝手に)コラボさせていただきました!
繋がるちゃん可愛いですよ(´∀`*)
りゅい姉さん、改装中ということなんですが・・・よろしかったでしょうか?
「キャラ違うんだがwww」とか色々指摘ありましたら、どうぞなんなりと!!
繋がるちゃん勘違いなう、ですね。だって女主男らしいもn(
ご察しのとおり、続きます(ドヤア
2012.4.16