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「ねーねー久遠ちゃーん」
「はい?」
「今日って何の日か知ってる?」
隣を歩いている慈郎が、明るい声色で話しかけてくる。
今日が何の日って・・・
全国民知ってるでしょうよ。
5月5日。
今日は空が青く、白くてふわふわそうな雲がぷかぷかと空を泳いでいる。
そしてそんな空を、色鮮やかな鯉幟が泳ぐ。風がそよそよと気持ちいいなあ・・・。
何処か遠くから、子供の声が聞こえてくる。そういえば、近くに新しい公園ができたんだっけ。
いま私は、慈郎とならんで歩いている。
今朝は、
慈郎のモーニングコールで目が覚めた。
用件は、「今日遊ぼ!」というもの。
今日は珍しくテニス部も休みで(まあ、祝日まで練習しないか)、私も暇だったのでOKした。
承諾すれば、すぐにインターホンが鳴った。・・・
居たのか!
と思わずツッコんでしまったのは不可抗力だと思う。
慈郎とはちょくちょく(というか、かなり)遊ぶけど、なんだか今日はやけにカッコいい・・・。
なんか、ね。召かし込んでいませんか。イケメンなのが、更にカッコよく見えちゃうね。
えーっと、今慈郎が話しかけてきたんだった。
なんだっけ。今日が何の日か知ってるかー、って話?
「うん、知ってる知ってる」
「マジでー?!何の日?何の日?」
「
こどもの日
」
当たり前のように言えば、しゅーんって眉を下げる慈郎。
いや、ハズレではないでしょうに。ほら、そこの家も鯉幟あげてるじゃん。
「んじゃ、
わかめの日
」
「なにそれーっ!?俺、初めて知ったCー」
「えー?じゃあ、金田一京助の誕生日」
「俺、そんな人知らんCー」
ちなみに、今言ったのは事実です。
あと、クスリの日とかおもちゃの日とか。あ、あと・・・
最上徳内が択捉島に到達した日。
私が中々慈郎の思っている答えを言わないのが歯痒いのか、慈郎の顔はむすっとなってきた。
・・・慈郎には悪いけど、こういうところが可愛いからつい意地悪したくなっちゃうんだよ。
可愛い慈郎が悪い。
まあ、でもここで機嫌悪くされたら困るので、ちゃんと言いますよ。
隣を歩く慈郎の手を取れば、弾かれたようにこっちを見る。・・・可愛いなあ。
「ごめん、ちゃんと分かってるよ。誕生日おめでとう、慈郎」
「・・・久遠ちゃん、意地悪だC」
「ごめんて」
私がそう言えば、ちょっとだけ機嫌が良くなったのかほんのり頬が赤い慈郎。
そんな彼に、私は頬を緩める。
慈郎が私の手を握る力を強めて、ぶんぶんと振り出した。そんな様子に余計私は笑ってしまうのだ。
「と、いうわけで。慈郎の誕生日プレゼントなんだけど」
「今年は何ー?」
「毎年、抱き枕やらアロマキャンドルやら安眠グッズあげてきたでしょ?」
「うん、部屋にいっぱいあるー」
「でしょ?多分、もうあるものは全部あげてると思うんだよね」
そうなのだ。
睡眠大好きな慈郎には、いままで安眠グッズをあげてきた。
今年もそうしようと思ったのだが、もうネタというか・・・あげれるものがない気がした。
私がそう言えば、「えっ」と驚く慈郎。今年はなし・・・?!など呟き始めた。
いやいや、私はそんな鬼畜ではないよ。
ちゃんと慈郎にはプレゼントあげたいし。
「うん、だから。今日は私を一日貸切ってことで」
「え?!マジでー?!」
「マジでー。いやあ、安上がりなプレゼントで申し訳ない」
「全然安上がりじゃないCー!やばEー!マジうれCー!」
そんなに嬉しいのか・・・!
なんだか言ってよかったな、とか思ってしまう。
手をつなぐ力が、より強くなる。
「あ、ちゃんとケーキも作ったからね。あとで家に来る?」
「行く行くー!久遠ちゃんのケーキ、おいCから大好きー」
「はは、ありがと」
「んじゃーんじゃー、どこ行く?!ゲーセンとか?それとも俺の家来る?」
「慈郎の好きなよーにどーぞ」
「マジでー?!どうしよー!」
嬉しそうに笑う隣の人に、思わずこっちまで頬が緩む。
慈郎、生まれてきてくれてありがとう。
できれば来年の今日も、再来年の今日もずっとお祝いさせてほしい。
誕生日、おめでとう!!!
君 の 日
(5/5といえば、こどもの日より慈郎の日だよ!)
というわけで、誕生日おめでとージロー!!!
今日5/5・・・こどもの日はですね、誕生日のキャラが結構いるというね・・!
まず、こうやって書きましたが芥川慈郎(テニスの王子様)。
・雲雀恭也(復活)
・モンキー・D・ルフィ(海賊)
・土方十四郎(銀魂)
って具合に。まだまだ居ると思いますが・・・。
うん、で・・・今お熱なジローになっちゃいました((
多分、しばらくはテニプリ熱冷めそうにないです(´∀`*)
2012.5.5